下情(読み)かじょう

精選版 日本国語大辞典 「下情」の意味・読み・例文・類語

か‐じょう ‥ジャウ【下情】

〘名〙
① 下の階層事情為政者などから見た庶民実情
続日本紀‐天平宝字二年(758)八月庚子「沙門菩提等不下情
※地方官会議日誌‐一五・明治八年(1875)七月八日「圧制の根本は、上意は下に通ぜず、下情は上に達せざるより生ずるに注目すれば」 〔管子明法
② 劣った心。自分の心や気持を卑下していう。
※須賀直見宛本居宣長書簡‐明和元年(1764)七月某日「文詩並麗妙、下情拙目、眩此光彩

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デジタル大辞泉 「下情」の意味・読み・例文・類語

か‐じょう〔‐ジヤウ〕【下情】

一般の民衆の実情。庶民生活のようす。「下情に通じる」

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