下刻(読み)げこく

精選版 日本国語大辞典 「下刻」の意味・読み・例文・類語

げ‐こく【下刻】

〘名〙 一刻(いっとき)(=二時間)を三分した最後の時。
※実隆公記‐文明六年(1474)正月七日「午下刻許参内。於長橋一盞
※浮世草子・武道伝来記(1687)五「明日酉の下刻(ケコク)に立向ひ面談の時はうつさじと書(かき)をくりける」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「下刻」の意味・読み・例文・類語

か‐こく【下刻】

河川水流川底を浸食する作用底面がしだいに低下する。下方浸食

げ‐こく【下刻】

昔、1刻(2時間)を3分した、その最後の時間。→上刻中刻

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の下刻の言及

【河食作用】より

… 河食の進行につれて河床は低下し,谷幅は広がる。河床を低下させるような河食を下刻(かこく)または下方浸食deepeningとよび,多少とも斜めに働きかける河食を側刻または側方浸食lateral erosionとよぶが,側刻は水平方向というよりは斜め下方に働く。したがって谷幅の拡大は側刻だけが原因ではなく,斜面を構成する物質が下方へ移動した後に流水が下刻を行いながら運び去った結果である。…

※「下刻」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

線状降水帯

線状に延びる降水帯。積乱雲が次々と発生し、強雨をもたらす。規模は、幅20~50キロメートル、長さ50~300キロメートルに及ぶ。台風に伴って発達した積乱雲が螺旋らせん状に分布する、アウターバンドが線状...

線状降水帯の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android