下三井庄村(読み)しもみのしようむら

日本歴史地名大系 「下三井庄村」の解説

下三井庄村
しもみのしようむら

[現在地名]春日町下三井庄

西は鹿場かんば村、北は妙高みようこう山を越えて天田あまた細見ほそみ(現京都府三和町)、南は松森まつもり村。「丹波志」は往時岩井・浅井・今井という三つの古井戸があったことを三井庄の名の由来とする。中世三井庄の遺称地。正保郷帳に村名がみえ田高三四四石余・畠高七一石。芝山・林あり、日損少し。旗本川勝領。国立史料館本元禄郷帳でも同領。享保一〇年(一七二五)川勝氏と安房北条藩水野家(文政一〇年上総国鶴牧藩)の相給となる。鶴牧藩大概帳によると水野領分の高四三石余、家数一〇・人数四九。小物成は桑役の真綿納、林山役・野山役の米納、ほかに山椒役、麻苧役がある。農閑期に男は薪を採り女は木綿を織る。用水は三井庄川にかかる柳沢井堰、平野井堰・込山井堰から得る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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