下り米問屋(読み)くだりこめどんや

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「下り米問屋」の意味・わかりやすい解説

下り米問屋
くだりこめどんや

江戸時代江戸米問屋一つ。上方の入津米 (にゅうしんまい) を引受け,仲買にのみ売渡した荷受問屋。享保 14 (1729) 年,6軒の指定専業者が下り米問屋を称した。寛政6 (94) 年,指定業者以外の下り米の取扱いが禁止され,信用資力格式など米問屋の最上位にあった。

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世界大百科事典(旧版)内の下り米問屋の言及

【米問屋】より

…一方,江戸においては大坂と異なって商人米の比重が大きく,それを取り扱う米問屋が発達した。1729年にはその商域などにより,下り米問屋・関東米穀三組問屋・地廻米穀問屋の3種に区分された。下り米問屋は東海地方以西の57ヵ国からの下り米を引き受ける問屋で,この下り米の多くは大坂や兵庫などの上方諸都市を経由して回送されたものであった。…

※「下り米問屋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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