上野八郎右衛門(読み)うえの はちろうえもん

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「上野八郎右衛門」の解説

上野八郎右衛門 うえの-はちろうえもん

1877-1939 明治-昭和時代前期の漁業家。
明治10年12月10日生まれ。家は富山県阿尾村(氷見市)の網元。大正元年日高式ブリ大謀網に改良をくわえ,上野式ブリ大敷網を考案。越中式ブリ大謀網の原型となった。阿尾村長,県会議員。県の水産会長もつとめた。昭和14年8月13日死去。63歳。幼名は八太郎。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の上野八郎右衛門の言及

【台網】より

…長門・肥前を中心とする西南系大敷網,越中・能登を中心とする北陸系台網,陸前・陸中を中心とする東北系大網,陸奥・北海道方面の建網の4種である。これらのうちとくに注目されてよいのは1892年宮崎県の日高亀市・栄三郎父子による大敷網の発明,また同父子による1910年の大謀網の考案,12年富山県の上野八郎右衛門による上野式大敷網の発明などがあげられる。かくして台網の技術改良による著しい発達をみたのであるが,昭和期に入るや落網(おとしあみ)がこれに代わるところとなった。…

※「上野八郎右衛門」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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