上野[駅](読み)うえの

百科事典マイペディア 「上野[駅]」の意味・わかりやすい解説

上野[駅]【うえの】

東京都台東区にある,かつての〈北の玄関口〉として知られる駅。1883年に日本鉄道により開業,1906年に国有化新幹線をはじめとしたJR各線のほか,わが国で最初に開通した浅草までの地下鉄も東京メトロに引き継がれ,乗り入れている。重層化された複雑な構造が特徴で,地下の新幹線ホーム,常磐線や群馬県方面への特急が主に発着する地平ホーム,中距離電車や山手線などの通勤車両が行き交う高架ホームで構成される。東北方面への長距離輸送は新幹線に取って代わられたものの,地平ホームはかつて長距離列車が発着していた栄華風格が漂い,ターミナル的雰囲気とも相まって文学作品や歌謡曲の舞台としてもたびたび登場する文化的な側面を併せ持つ。1985年から暫定的に新幹線の始発駅だった状態も1991年に解消し,さらに2015年3月には上野東京ラインが開通したことにより,宇都宮線・高崎線が東海道線相互直通運転,常磐線が品川駅まで直通運転することになり中間駅となった。1日平均乗車人員は18万3611人(2012)。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android