上道(読み)かみつみち

精選版 日本国語大辞典 「上道」の意味・読み・例文・類語

かみ‐つ‐みち【上道】

[一] 古代官道の一つ。藤原京を出て奈良盆地を北上する上、中、下の三道のうち、東側の山沿いを通るもの。このさらに東側に山辺道(やまのべのみち)古道があった。山田道。長谷道。
[二] 備前国岡山県)の上道(じょうとう)郡の古称。古代の上道国造、吉備の上道(かみつみち)氏の本拠地。現在の岡山市東部に当たる。

じょう‐どう ジャウダウ【上道】

〘名〙 旅行に出発すること。旅すること。
※律(718)名例「謂。従上道日。惣計行程。有違者」
※金刀比羅本保元(1220頃か)上「上道には供奉の人々所々にしたがい」 〔李密‐陳情表〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「上道」の意味・わかりやすい解説

上道
じょうとう

岡山市東部の一地区。旧町名。 1971年岡山市に編入児島湾に注ぐ砂川沖積平野に発展し,沼には宇喜多氏亀山城跡がある。ブドウ,モモ,ナシを産し,特にブドウ栽培は県下で最も古い歴史をもつ地区の1つ。 JR山陽本線上道駅がある。

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