上立杭村(読み)かみたちくいむら

日本歴史地名大系 「上立杭村」の解説

上立杭村
かみたちくいむら

[現在地名]篠山市今田町上立杭

木津こつ村の北東、下立杭村の北に位置する。中ほどを四斗谷しとだに川が南流する。「丹波志」に「立杭上下ノ名アリ」と記される。天明三年(一七八三)の篠山領内高並家数人数里数記では立杭村高三三五石余のうちで、家数四四・人数一九九とあるのが当地であるが、上立杭という記載はない。「多紀郡明細記」によれば、高一三八石余、山役七石二斗、三ヵ村焼物運上銀七一匁七厘余で、ほか小物成に茶役があった。家別四一・人別二二九、持牛二・借牛二五、尾中おなか井根・梨本なしもと井根・なかつぼ井根、土橋三ヵ所などがあった。陶器竈は竈ノ坪に長さ五〇間余・横三―五尺の本竈、長さ五七、八間余・横三―七尺の北竈、長さ五二、三間余・横三―七尺の南竈があり、宝暦四年(一七五四)から竈座増免として米三石七斗、車運上として銀七一匁七厘余を上納していた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android