上略(読み)ジョウリャク

デジタル大辞泉 「上略」の意味・読み・例文・類語

じょう‐りゃく〔ジヤウ‐〕【上略】

[名](スル)文章語句の前の部分を省くこと。前略。→中略下略
[類語]省略略す略する省く間引く前略中略後略下略割愛省筆はしょる約する

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「上略」の意味・読み・例文・類語

じょう‐りゃく ジャウ‥【上略】

〘名〙 (「しょうりゃく」とも)
① 文章やことばなどの前の部分を略すこと。
※日本書紀兼倶抄(1481)「てにはとは、ては出(いで)ぞ。上略ぞ」
能楽で、役者登場に使われる次第(しだい)などに用いられる大小鼓の囃子(はやし)名称。一つづきの囃子の手のうち初め一部分を省略するもの。
八帖花伝書(1573‐92)七「上を残して、中を残し、下を残すを、上りゃく・中略・下略とは申なり」

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