デジタル大辞泉
「上物」の意味・読み・例文・類語
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あげ‐もの【上物】
〘名〙
※
浄瑠璃・
神霊矢口渡(1770)二「けふは勝ち軍の祝儀迚
(とて)、心の付いた上げ物」
② 取り上げた物。奪った品。
※洒落本・寸南破良意(1775)
一座「『
深川へ行た時、
大引で上げて来たのさ』『上けものかへ、
油断のならねへ』」
③ 刀剣製作上の
用語。とぎの
一通り済んだ場合をいう。
じょう‐もつ ジャウ‥【上物】
〘名〙
① 神仏に供える品。
社寺に寄進する品物。あがりもの。
※
権記‐寛弘八年(1011)七月八日「権律師尋円等、奉
二荼毗
一、此間焼
三上物於
二外垣外艮方
一」
じょう‐もの ジャウ‥【上物】
〘名〙 上等のもの。上製の品物。また、すぐれた者。
美人。じょうもつ。
※浄瑠璃・心中刃は氷の
朔日(1709)上「上物は皆出来たが、急な細工がつかへて、中から下の
並物が揃いにくゐ」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報