上物(読み)ジョウモノ

デジタル大辞泉 「上物」の意味・読み・例文・類語

じょう‐もの〔ジヤウ‐〕【上物】

上等の品物。「上物のタイ」
[類語]絶品珍品逸品名品一品良品上玉掘り出し物

うわ‐もの〔うは‐〕【上物】

その土地の上に建っている建造物不動産売買でいう語。
海の上層部にすんでいる魚。浮き魚表層魚

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「上物」の意味・読み・例文・類語

あげ‐もの【上物】

〘名〙
進物。献上品。神仏供え物。〔日葡辞書(1603‐04)〕
浄瑠璃神霊矢口渡(1770)二「けふは勝ち軍の祝儀迚(とて)、心の付いた上げ物」
② 取り上げた物。奪った品。
※洒落本・寸南破良意(1775)一座「『深川へ行た時、大引で上げて来たのさ』『上けものかへ、油断のならねへ』」
③ 刀剣製作上の用語。とぎの一通り済んだ場合をいう。

じょう‐もつ ジャウ‥【上物】

〘名〙
① 神仏に供える品。社寺に寄進する品物。あがりもの。
権記‐寛弘八年(1011)七月八日「権律師尋円等、奉荼毗、此間焼上物於外垣外艮方

じょう‐もの ジャウ‥【上物】

〘名〙 上等のもの。上製の品物。また、すぐれた者。美人。じょうもつ。
浮世草子好色一代男(1682)六「女郎は、うは気らしく見えて心のかしこきが上物と」
※浄瑠璃・心中刃は氷の朔日(1709)上「上物は皆出来たが、急な細工がつかへて、中から下の並物が揃いにくゐ」

うわ‐もの うは‥【上物】

〘名〙 不動産関係の用語で、土地の上にある家屋ビルなどの建築物

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