上求菩提(読み)じょうぐぼだい

精選版 日本国語大辞典 「上求菩提」の意味・読み・例文・類語

じょうぐ‐ぼだい ジャウグ‥【上求菩提】

〘名〙 (「上」はさとりに向かって登っていく意) 仏語菩薩が上に向かってみずからのために菩提を求めること。菩薩が自利の行として行なうもの。じょうぐ。⇔下化衆生(げけしゅじょう)
往生要集(984‐985)大文四「亦名上求菩提・下化衆生。別謂之、四弘誓願
御伽草子・秋の夜の長物語南北朝)「夫、春の花の樹頭にのぼるは、上求菩提の機をすすめ」

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デジタル大辞泉 「上求菩提」の意味・読み・例文・類語

じょうぐ‐ぼだい〔ジヤウグ‐〕【上×提】

仏語。菩薩ぼさつが、上に向かって悟りを求めること。⇔下化衆生げけしゅじょう

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「上求菩提」の意味・わかりやすい解説

上求菩提
じょうぐぼだい

仏教用語。上を目指して悟りを求めること。下化衆生 (下に対して衆生の教化をなすこと) と対で用いられ,大乗の菩薩の二大徳目とされる。

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