上林(読み)ジョウリン

デジタル大辞泉 「上林」の意味・読み・例文・類語

じょう‐りん〔ジヤウ‐〕【上林】

上林苑」に同じ。
《上林苑の果実の意から》くだもの。果実。酒を下若かじゃくというのに対する語。

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精選版 日本国語大辞典 「上林」の意味・読み・例文・類語

じょうりん ジャウリン【上林】

曾我物語(南北朝頃)一一「うき夏もすぎ、秋も漸漸たちぬれば、賓鴈書をかけて、しゃうりんの霜にとぶ」 〔漢書‐蕭何伝〕
[2] 〘名〙
① ((一)から転じて) 天子御苑。禁園。
懐風藻(751)従駕大神高市麻呂〉「不期逐恩詔、従駕上林春」
② (上林苑の果実の意から) 果物(くだもの)異称。転じて、酒を下若(かじゃく)というのに対して、酒の肴をいう。
吾妻鏡‐元暦元年(1184)四月二〇日「剰被送竹葉上林已下羽林殊喜悦」

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改訂新版 世界大百科事典 「上林」の意味・わかりやすい解説

上林[温泉] (かんばやし)

長野県北東部,下高井郡山ノ内町の温泉。弱食塩泉,73℃。長野電鉄湯田中駅の南東4km,バスの便があり,湯田中温泉などとともに湯田中・渋温泉郷を形成する。標高850mの丘の上にあるため展望にすぐれ,眼下に湯田中の温泉街や長野盆地を見下ろし,はるかに妙高山戸隠山など北信五岳や北アルプス飛驒山脈)を望める。松の緑に囲まれ,春には見事な桜並木が見られる。
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