上東川津村(読み)かみひがしかわつむら

日本歴史地名大系 「上東川津村」の解説

上東川津村
かみひがしかわつむら

[現在地名]松江市上東川津町

だけ(三二五・五メートル)の西麓に位置し、西は下東川津村。郷帳類などには下東川津村と併せて東川津村とみえる。嵩山は「出雲国風土記」にみえる島根郡の布自枳美高ふじきみのたけ山に比定され、「郡家の正南七里二百一十歩なり。高さ二百七十丈、周り一十里」とあり、布自枳美烽が置かれていた。中世長田東ながたひがし郷に含まれていたとみられる。正保国絵図に東川津村がみえる。「雲陽大数録」に上河津とみえ、高七四〇石。「郡村誌」によると田六三町一反余・畑一五町六反余・宅地四町五反余、戸数九二・人数三七〇、牛七・馬一二、物産は生人参四八貫目・煙草五〇〇斤・櫨実一千貫目、民業は農業八四戸。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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