上村吉弥(読み)ウエムラキチヤ

デジタル大辞泉 「上村吉弥」の意味・読み・例文・類語

うえむら‐きちや〔うへむら‐〕【上村吉弥】

吉弥

かみむら‐きちや【上村吉弥】

吉弥

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の上村吉弥の言及

【帯】より

…しかし,寛永(1624‐44)ころから,遊女たちはすでに5寸ほどの広幅の帯を用いていたようである。寛永~延宝(1624‐81)のころから,この広幅の帯は一般にも流行し始め,とくに当時人気のあった歌舞伎役者の上村吉弥(1660‐80年ころ京で活躍した女形)が舞台に広幅帯を結んで出たことがきっかけとなって,広幅,尺長(しやくなが)の帯が広く用いられるようになったといわれている。結び方も,この吉弥のそれをまねて,帯の両端に鉛の鎮(しず)を入れ,結びあまりがだらりと垂れるようにしたのを〈吉弥結び〉といい,非常な流行をみたと伝えられている。…

【化粧】より

…なかでも歌舞伎は流行に大きな役割を果たし,役者は髪形,化粧,衣装などにたえず新奇をこらし,また化粧品の製造販売にまで関係した。とくに延宝(1673‐81)末に引退した上村吉弥は京都四条通りに白粉店を開き,吉弥白粉を発売したのが当たり,これにならって元禄(1688‐1704)初めごろから中村数馬,谷島主水(たにしまもんど),2世瀬川菊之丞ら数多くの役者が香具見世,油見世を開店した。八文字屋自笑の《役者全書》によると,江戸で安永年間(1772‐81)に役者経営の化粧品店は18軒にのぼった。…

※「上村吉弥」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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