上木田村・下木田村(読み)かみきだむら・しもきだむら

日本歴史地名大系 「上木田村・下木田村」の解説

上木田村・下木田村
かみきだむら・しもきだむら

中世にみえる加治木郷内の村。現加治木町木田付近に比定され、当初は木田村として一村であった可能性がある。文保三年(一三一九)三月一二日のものとみられる鎮西御教書(比志島文書)によれば、意信と別府彦三郎光実とが「大隅国下木田村」の田地以下をめぐって相論を起こしている。別府光実は古加治木家系図(東京大学史料編纂所蔵)によれば加治木氏庶流別府氏で、光実の高祖父光平はその父親平の譲りを得て下木田村を領有し、光平の兄信経は木田三郎と号して上木田村を有した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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