上慢(読み)じょうまん

精選版 日本国語大辞典 「上慢」の意味・読み・例文・類語

じょう‐まん ジャウ‥【上慢】

〘名〙 (「ぞうじょうまん(増上慢)」の略) 仏語。まだ証を得ないのに、証をすでに得たと慢心すること。また、思いあがって謙虚さのないこと。
※十訓抄(1252)二「五千の上慢は仏だにも何ともし奉らず〈略〉かれら罪根深重の増上慢にして、いまだ証せざるを証せりと思ひ」
風姿花伝(1400‐02頃)三「されば、上手にだにも、しゃうまんあらば、能は下るべし。いはんや叶(かな)はぬしゃうまんをや」

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デジタル大辞泉 「上慢」の意味・読み・例文・類語

じょう‐まん〔ジヤウ‐〕【上慢】

仏語。十分な境地に達しないのに達したと慢心を起こし、おごり高ぶること。増上慢。

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