上志和地村(読み)かみしわちむら

日本歴史地名大系 「上志和地村」の解説

上志和地村
かみしわちむら

[現在地名]三次市上志和地町

青河あおが村の西南、村の西北境を流れる可愛えの川に流れ込む板木いたき川下流域の沖積地に位置する。対岸は高田郡秋町あきまち村。元和五年(一六一九)の備後国知行帳に「志わち村」(高一千七一一石余)とあるが、享保三年(一七一八)に上下二村に分れた(国郡志下調書出帳)

志和地の地は中世には三吉氏の支配下にあったが、永正一三年(一五一六)には毛利興元が侵入した(「閥閲録」所収国司隼人家文書ほか)。また毛利元就が大内氏に差出したと思われる知行注文案(毛利家文書)に「志和地城切取事」という文言がみえる。「閥閲録」所収の飯田与一左衛門家の書上に「備後国三吉郡志和智村拾九石七斗弐升飯田与市左衛門給地」とあり、天正一九年(一五九一)の打渡帳面があると記している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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