上を下へ(読み)うえをしたへ

精選版 日本国語大辞典 「上を下へ」の意味・読み・例文・類語

うえ【上】 を 下(した)

(「うえ(上)を下へ返す」から) 混乱するさま。
※虎寛本狂言・察化(室町末‐近世初)「上を下と呼はってありきまして御ざれば伯父御様の出させられて御ざる」
浮世草子世間胸算用(1692)一「(どでう)が是におどろき上を下へとさはぎ」

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デジタル大辞泉 「上を下へ」の意味・読み・例文・類語

うえした

《上のものを下にし、下のものを上にする意から》入り乱れて混乱するさま。「上を下へ大騒ぎ
[補説]文化庁が発表した「国語に関する世論調査」で、「上下への大騒ぎ」と「上下への大騒ぎ」について、どちらの言い方を使うか尋ねたところ、次のような結果が出た。
 平成18年度調査平成27年度調査
上を下への大騒ぎ
(本来の言い方とされる)
21.3パーセント22.5パーセント
上や下への大騒ぎ
(本来の言い方ではない)
58.8パーセント60.8パーセント

[類語]乱雑雑然乱脈紛然紛紛繚乱蕪雑ぶざつ狼藉卍巴まんじともえ不統一ごっちゃごちゃまぜごちゃごちゃごしゃごしゃごじゃごじゃごたごためちゃくちゃまぜこぜ支離滅裂かなえの沸くが如し蜂の巣をつついたよう押すな押すな押し合いへし合い混乱錯綜錯乱混沌錯雑交錯混線混同混交混迷ごた混ぜどさくさこんがらかる紛れる

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