三隅[町](読み)みすみ

百科事典マイペディア 「三隅[町]」の意味・わかりやすい解説

三隅[町]【みすみ】

島根県西部,那賀(なか)郡の旧町。大半が山地で農林業が主。山陰本線が通じる日本海岸の三保,岡見は漁村三隅氏の城下町であった主集落三隅は商業の中心で,石見(いわみ)和紙特産。地元産のコウゾを用いた特に良質の和紙は〈石州半紙〉として知られ,その製造技術は,1969年に国の重要無形文化財に指定された。2009年にはユネスコの世界無形文化遺産に登録され,2014年〈和紙:日本の手漉和紙技術〉として,細川紙(埼玉県,現在は〈小川和紙〉のひとつ)及び本美濃紙(岐阜県)とともに,ユネスコ世界無形文化遺産に登録,再記載された。ナツミカンカキユリも栽培。大平桜(天然記念物)がある。国道9号線が通じる。2005年10月那賀郡町,金城町,弥栄村浜田市へ編入

三隅[町]【みすみ】

山口県大津郡,日本海に面する旧町。仙崎湾に入る三隅川流域低地を中心とする農漁村地域。主集落は左岸にある古くからの市場町で,山陰本線が通じる。海岸北長門海岸国定公園一部。2005年3月大津郡日置町,油谷町と長門市へ編入。67.40km2。6321人(2003)。

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