三里紙(読み)サンリガミ

デジタル大辞泉 「三里紙」の意味・読み・例文・類語

さんり‐がみ【三里紙】

昔、旅人武家奴ぶけやっこなどが膝の三里に当てた三角形の白い紙や布。土下座するときのため、また、灸の跡を隠すためや飾りのためなどに用いたという。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「三里紙」の意味・読み・例文・類語

さんり‐がみ【三里紙】

〘名〙 昔、旅人、武家奴(ぶけやっこ)などが膝の三里にあてた三角形の白紙。土下座(どげざ)するときの用意、灸跡をかくすため、また、飾りのために用いたといわれる。三里隠し。
※俳諧・末若葉(1697)上「股立に毛のない足の三里紙 大栗程なわる銀の色〈紫紅〉」

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