さん‐ろん【三論】
※続日本紀‐天平一六年(744)一〇月辛卯「大宝元年随レ使入唐、渉二覧経典一。尤精二三論一、養老二年帰朝」
※日本後紀‐延暦二三年(804)正月癸未「三論法相、両宗菩薩、目撃相諍。蓋欲レ令三後代学者、以競二此理一」
※
今昔(1120頃か)
一一「
道慈をば大安寺に令住めて三論を学し」
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デジタル大辞泉
「三論」の意味・読み・例文・類語
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「三論」の読み・字形・画数・意味
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三論
さんろん
三論宗の根本聖典であり,それによって三論宗が成立したところの3種の論書 (哲学書) のこと。 (1) 龍樹著『中論』,(2) 同『十二門論』,(3) 提婆著『百論』の3種。
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世界大百科事典(旧版)内の三論の言及
【三論玄義】より
…中国,陳から唐初に活躍した学僧,吉蔵の著。三論とは2~3世紀ごろのインドの竜樹(ナーガールジュナ)が書いた《中論》と《十二門論》およびその弟子の提婆(だいば)の著《百論》の三つを指し,クマーラジーバの中国訳によって,これらは《般若経》の説く空観の精髄を示すとされ,〈三論宗〉なる宗派が成立する根拠となるのだが,《三論玄義》はその教科書であると同時に,空観を最も簡明に要約し解説した仏教入門書でもある。【川勝 義雄】。…
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