三答状(読み)サントウジョウ

デジタル大辞泉 「三答状」の意味・読み・例文・類語

さん‐とうじょう〔‐タフジヤウ〕【三答状】

中世三問三答で、論人被告)が提出した三度目陳状。→三問状

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精選版 日本国語大辞典 「三答状」の意味・読み・例文・類語

さん‐とうじょう ‥タフジャウ【三答状】

〘名〙 中世、鎌倉・室町幕府の訴訟手続で、訴人の提出した三回目の訴状に対する論人(被告)の第三回目の陳状。また、三回の陳状をもいう。三箇度の陳状。三答。→三問三答
※朴沢文書‐永仁三年(1295)三月二八日・関東下知状「至三答状、宗信廿余年知行事雖論申、不信用

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世界大百科事典(旧版)内の三答状の言及

【陳状】より

…内容は,対象となる物件や事柄,副進の証拠文書,訴状の要約とその論点への弁駁などからなる。訴状と同様に,最初の陳状を初答状,2回目,3回目の陳状を二答状,三答状といい,後者を総じて重陳状ともいった。本来,充所や日付の下(日下(につか)という)の差出書を有さないことも訴状と共通する。…

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