三筋格子(読み)みすじごうし

精選版 日本国語大辞典 「三筋格子」の意味・読み・例文・類語

みすじ‐ごうし みすぢガウシ【三筋格子】

〘名〙 歌舞伎俳優七世市川団十郎定紋三升(みます)を崩して格子縞(こうしじま)とした模様。文化・文政(一八〇四‐三〇)期に流行した模様。
随筆・寝ぬ夜のすさび(1846頃か)三「三すじ格子家紋三枡の格子をとり、崩してかくせしなり、今も猶廃らず行はる」

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デジタル大辞泉 「三筋格子」の意味・読み・例文・類語

みすじ‐ごうし〔みすぢガウシ〕【三筋格子】

格子縞の一種。縦・横に3本一組の縞模様を配列したもの。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「三筋格子」の意味・わかりやすい解説

三筋格子
みすじごうし

縦・横に、太い三筋縞(じま)と細い三筋縞とを交互に繰り返した格子模様。文化・文政(ぶんかぶんせい)期(1804~30)に流行した歌舞伎(かぶき)模様の一つ。市川団十郎の定紋、三升(みます)を崩して三筋格子となったといわれている。このため三升格子ともよぶ。

村元雄]


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