精選版 日本国語大辞典 「三略」の意味・読み・例文・類語
さんりゃく【三略】
[1] 中国の兵書。三巻。周の太公望の撰で黄石公(こうせきこう)が土橋の上で漢の張良に授けたと伝えられるが、後世の偽撰書とされる。老荘思想を基調にした治国平天下の大道から戦略・政略の通則を論述。日本には遣唐使上毛野真備が初めて伝来。「六韜(りくとう)」と併称され、「六韜三略」という。黄石公三略。
[2] 〘名〙 立案したり計画したりする場合のもとになる本。はかりごとなどのたね本。とらのまき。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報