三洋電機[株](読み)さんようでんき

百科事典マイペディア 「三洋電機[株]」の意味・わかりやすい解説

三洋電機[株]【さんようでんき】

松下幸之助の義弟井植歳男が1947年に三洋電機製作所を創業,電気洗濯機,テレビなどの家庭電化製品,エレクトロニクス製品で急成長した。1950年現社名。1986年東京三洋電機を合併,1988年英国に現地会社設立。太陽電池を含む電池や大型のシステム空調などで定評。またデジタルカメラ,2次電池,液晶などデバイスにも強い。ノートパソコンや携帯電話機用の充電池は世界トップシェア。長年創業家が経営トップを務めてきたが,2007年,業績悪化の責任を取る形で経営の一線から退いた。2009年12月パナソニックによる株式公開買い付け(TOB)で,パナソニックが50%を超える株式を取得し,同社の子会社となった。本社大阪府守口市,工場群馬,岐阜大津など。2011年資本金3222億円,2011年3月期売上高1兆4894億円。
→関連項目ハイアール[会社]

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