日本大百科全書(ニッポニカ) 「三木(町)」の意味・わかりやすい解説
三木(町)
みき
香川県中部、木田(きた)郡の町。1954年(昭和29)平井町と神山(かみやま)、田中、氷上(ひかみ)、下高岡の4村が合併して成立。1956年に井戸村を編入。町名は旧郡名にちなむ。高松琴平(ことひら)電気鉄道長尾線、国道193号、377号が通じる。高松自動車道(高松東道路)の、さぬき三木インターチェンジがある。新(しん)川の上流部の農業の町であるが、近年高松市郊外の住宅地としての発展が著しい。水稲、タバコ、ブドウなどの栽培や、ウシ、ニワトリの飼養が盛ん。とくに養鶏部門の協業化を図る農事組合法人・東山産業は有名である。香川大学農学部・医学部(旧、香川医科大学)、県畜産試験場などが立地し、農業と文教の町を目ざした地域づくりが進められている。1996年(平成8)には県立三木高校が開校した。讃岐(さぬき)百景の一つである嶽山(だけやま)と山大寺(やまだいじ)池、讃岐七富士の一つ白山(しらやま)など景勝地が多い。町の南西部にある虹の滝(こうのたき)は県の自然記念物に指定され、その周辺は夏はキャンプ場としてにぎわう。面積は75.78平方キロメートル、人口2万6878(2020)。
[新見 治]
『『三木町史』(1988・三木町)』