三朝温泉(読み)みささおんせん

精選版 日本国語大辞典 「三朝温泉」の意味・読み・例文・類語

みささ‐おんせん ‥ヲンセン【三朝温泉】

鳥取県東伯郡三朝町にある温泉三徳川に沿う。泉質放射能泉・弱食塩泉で、特に放射能泉のラドン含有量は世界有数

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デジタル大辞泉 「三朝温泉」の意味・読み・例文・類語

みささ‐おんせん〔‐ヲンセン〕【三朝温泉】

鳥取県中部、東伯郡三朝町にある温泉。泉質は塩化物泉放射能泉などで、ラジウム含有量の多いことで有名。

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日本歴史地名大系 「三朝温泉」の解説

三朝温泉
みささおんせん

[現在地名]三朝町三朝・山田

三徳みとく(通称三朝川)沿岸に泉源を有し、三朝および山田やまだに位置する。温泉の由来は、長寛二年(一一六四)源義朝の家臣大久保左馬之祐が、主家再興祈願のため三徳山参詣の折、三朝の里で白狼の難を救ったところ、夢に妙見大菩薩が出湯のありかを教え、発見されたと伝える。この泉源が楠の老木の根株であったことにより、かぶ湯と名付けられたという。「伯耆民談記」は、株湯について砂原すなわら村の田の中の株木より湧出し、湯村の源湯としている。

享保一九年(一七三四)の鈴木孫三郎所持本「伯耆誌」の村の項に三朝ノ湯として内湯が多く、湯坪は四八あり、「筋気並ニクヂキ痛所、クサノ類、ヒヱニ由」と効能を記している。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「三朝温泉」の意味・わかりやすい解説

三朝温泉
みささおんせん

鳥取県中央部、三朝町にある温泉。中心地区の三朝にあり、ラドンの含有量では世界屈指の放射能泉。黒雲母花崗(うんもかこう)岩中から湧出(ゆうしゅつ)、100近くの泉源があり、自噴する露天風呂(ぶろ)もある。岡山大学病院三朝医療センター、三朝温泉病院などの温泉療法を取り入れた医療機関のほか、岡山大学地球物質科学研究センターがある。8月にはキュリー祭が行われる。JR山陰本線倉吉(くらよし)駅からバスの便がある。

[岩永 實]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「三朝温泉」の意味・わかりやすい解説

三朝温泉
みささおんせん

鳥取県中部,三朝町にある温泉。天神川支流の三徳川沿いに湧出。単純泉,食塩泉,放射能泉で,ラジウムの含有量は世界でも有数。泉温は 40~80℃。神経痛気管支喘息リウマチにきく。岡山大学温泉研究所や国立温泉病院がある。付近に三徳山 (名勝史跡) ,小鹿渓 (名勝) などの景勝地があり,三朝東郷湖県立自然公園の一中心地をなす。

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事典・日本の観光資源 「三朝温泉」の解説

三朝温泉

(鳥取県東伯郡三朝町)
日本百景指定の観光名所。

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