三方[町](読み)みかた

百科事典マイペディア 「三方[町]」の意味・わかりやすい解説

三方[町]【みかた】

福井県南西部,若狭湾に臨む三方郡の旧町。丹後街道(国道27号線)に沿う三方が中心で,小浜(おばま)線が通じる。ウメの実を特産し,漁業も盛ん。三方五湖や常神(つねかみ)半島を中心とする海岸部は若狭湾国定公園に属する。2005年3月遠敷郡上中町と合併し町制,若狭町となる。96.57km2。9144人(2003)。
→関連項目気山津

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典 第2版 「三方[町]」の意味・わかりやすい解説

みかた【三方[町]】

福井県南西部,三方郡の町。人口9490(1995)。西は若狭湾に面し,中央部には三方断層崖下に形成された扇状地が開ける。三方五湖のうち三方湖,水月(すいげつ)湖,菅(すが)湖の三つが当町に属し,若狭湾に突出した常神(つねかみ)半島はリアス式海岸をなし,その西岸(西浦という)にある常神,神子みこ),塩坂越(しやくし)などは中世以来,若狭漁業の先進地であった。一方,三方五湖での漁業も水月湖,三方湖に臨む海山鳥浜などを中心に古くより盛んで,近世には漁場や菱などの採取をめぐって相論も生じている。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内の三方[町]の言及

【気山津】より

…平安~鎌倉期に繁栄した若狭湾岸の港津。現,福井県三方(みかた)郡三方町気山。1065年(治暦1)9月,越中国の調物運漕に際し,路次の国々の津泊などで〈勝載料〉を割き取ることを禁じた太政官符(写)に,近江の塩津・大浦・木津,越前の敦賀津とともにこの津が見え,当時北陸方面から近江を経て京都に至るための一要津であったことが知られる(壬生家文書)。…

【倉見荘】より

…若狭国(福井県)三方(みかた)郡の荘園。現,三方町南部,鰣(はす)川上流域の倉見から横渡・井崎・黒田・田上にかけての地域と,御賀尾浦(現,三方町神子(みこ))など浦若干を含む。…

※「三方[町]」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

線状降水帯

線状に延びる降水帯。積乱雲が次々と発生し、強雨をもたらす。規模は、幅20~50キロメートル、長さ50~300キロメートルに及ぶ。台風に伴って発達した積乱雲が螺旋らせん状に分布する、アウターバンドが線状...

線状降水帯の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android