精選版 日本国語大辞典 「三教」の意味・読み・例文・類語
さん‐きょう ‥ケウ【三教】
〘名〙 (「さんぎょう」とも)
① 三つの教え。または三つの宗教。
※三教指帰(797頃)下「復座、今当敞二三教一、以二十韻之詩一、代二汝等之謡諤一」 〔文中子‐問易〕
(ロ) 神道・儒教・仏教をいう。
※談義本・世間万病回春(1771)三「神儒仏の三教(さんキャウ)はみな天理に相応せよとの事也」
(ハ) 神道・仏教・キリスト教をいう。
② 仏語。仏一代の説法を、説き方や内容の上から三種に分類する方法。
(ロ) 光統律師の三教。漸教・頓教・円教をいう。
(ハ) 南山道宣の三教。性空教・相空教・唯識円教をいう。
(ニ) 岌法師の三教。有相教・無相教・常住教をいう。
(ホ) 三時教をいう。第一時教・第二時教・第三時教をいう。
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