三川内焼(読み)みかわちやき

事典 日本の地域ブランド・名産品 「三川内焼」の解説

三川内焼[陶磁]
みかわちやき

九州・沖縄地方、長崎県の地域ブランド。
佐世保市で生産されている。平戸藩主・松浦鎮信が1598(慶長3)年に連れ帰った陶工が、平戸市中野で窯入れをおこなった。この中野窯が三川内焼の起源。しかし良質の土に恵まれなかったため、三川内に移住し、平戸藩の藩窯が開かれた。その後、木原山と江永山でも焼かれるようになり三川内三皿山となった。1978(昭和53)年2月、通商産業大臣(現・経済産業大臣)によって国の伝統的工芸品指定

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

デジタル大辞泉プラス 「三川内焼」の解説

三川内(みかわち)焼

長崎県佐世保市で生産される陶器文禄・慶長の役の後、平戸藩主が朝鮮から連れ帰った陶工、古巨関(こせき)が創始。透かし彫りの技法などで知られる。国の伝統的工芸品に指定。

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世界大百科事典(旧版)内の三川内焼の言及

【佐世保[市]】より

…市西部の相浦(あいのうら)はかつての石炭積出港で,現在は九州電力の火力発電所(最大出力87.5万kW)や県立国際経済大学がある。東部の三川内(みかわち)には,唐子(からこ)の絵柄で知られる三川内焼の窯元が集まる。【竹内 清文】。…

※「三川内焼」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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