三島[町](読み)みしま

百科事典マイペディア 「三島[町]」の意味・わかりやすい解説

三島[町]【みしま】

新潟県中部,三島(さんとう)郡の旧町。東は越後平野の一部で,西は丘陵地。中心の脇野は丘陵端に位置する。のこぎりなどの鍛冶金物,酒を特産中世山城跡である小木ノ城跡は行楽地。2005年4月南蒲原郡中之島町,三島郡越路町,刈羽郡小国町,古志郡山古志村と長岡市へ編入。36.47km2。7455人(2003)。

三島[町]【みしま】

福島県西部大沼郡の町。大部分山地で,只見川と支流大谷川の合流点付近に主集落宮下があり,只見線に沿う。農林業が主。三島神社,宮下ダムと宮下発電所がある。90.81km2。1926人(2010)。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典 第2版 「三島[町]」の意味・わかりやすい解説

みしま【三島[町]】

福島県西部,大沼郡の町。人口2674(1995)。只見川中流域に位置し,山林が町域の大半を占める。中心の宮下は只見川南岸の河岸段丘上にあり,近世沼田街道宿場町であった。1931年には国鉄会津線(現,JR只見線)が宮下まで通じ,宮下発電所の建設も開始され,只見川電源開発の拠点として発達した。葉タバコ栽培が盛んで,古くから会津桐の中心産地として知られ,たんす,桐下駄など桐材加工も行われる。豪雪地で県内でも有数の過疎地であるが,1974年から全国に先がけて大都市住民を対象にした〈ふるさと運動〉を実施し,自然を生かした観光地づくりを行っている。

みしま【三島[町]】

新潟県中部,三島(さんとう)郡の町。人口7269(1995)。西部は小木ノ城山系の山地,東部一帯は広大な平たん地でその中央を信濃川の支流黒川が流れる。長岡市に隣接し北陸自動車道長岡インターチェンジにも近い。中心の脇野町(わきのまち)は江戸時代は天領で,幕府の代官所が置かれた。江戸末期以来のこぎりなど刃物特産地として知られ,現在も大工道具の産地となっている。主産業は農業であるが,200年の伝統をもつ清酒をはじめ,みそ,しょうゆの醸造や製麵などの食品工業も盛んで,精密機械工業も立地する。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

今日のキーワード

線状降水帯

線状に延びる降水帯。積乱雲が次々と発生し、強雨をもたらす。規模は、幅20~50キロメートル、長さ50~300キロメートルに及ぶ。台風に伴って発達した積乱雲が螺旋らせん状に分布する、アウターバンドが線状...

線状降水帯の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android