三尺手拭（読み）さんじゃくてぬぐい

精選版 日本国語大辞典

さんじゃく‐てぬぐい ‥てぬぐひ【三尺手拭】

〘名〙 長さが鯨尺で約三尺（約一一四センチメートル）の木綿の布。また長さ三尺の麻布を染めたもの。はちまき、頬かむり、置き手ぬぐい、腰帯などに用いられた。三尺手のごい。三尺。

※評判記・野良立役舞台大鏡（1687）崎川佐左衛門「つけはしがかりの南よりあさぎむくにくろばをりむらさき染の三尺手(テ)ぬぐいにて毒薬の札をたて」

さんじゃく‐てのごい ‥てのごひ【三尺手拭】

〘名〙 ＝さんじゃくてぬぐい（三尺手拭）

※浮世草子・好色二代男（1684）六「小者(こもの)に立嶋のふとんを、三尺手拭(さんじゃくテノゴイ)にてからげさせ」

出典　精選版 日本国語大辞典