20世紀日本人名事典 「三好 伊平次」の解説
三好 伊平次
ミヨシ イヘイジ
明治〜昭和期の部落改善融和運動家
- 生年
- 明治6年12月20日(1873年)
- 没年
- 昭和44(1969)年1月8日
- 出生地
- 岡山県和気郡藤野村(現・和気町)
- 別名
- 号=黙軒
- 経歴
- 小学時代に部落差別をされ、明治28年修身社を結成し、部落の生活改善などにのり出す。この部落改善運動を岡山県下に広げるため、35年備作平民会を結成。36年には大日本同胞融和会を開き、全国各地の部落改善運動の結集をはかった。39年日本社会党に入党する。43年の大逆事件以後は部落改善、同情融和の運動に没頭し、大正9年融和団体・岡山県協和会を結成する。10年内務省嘱託となり全国水平社創立を阻止しようとするが、その創立後は基本的に承認する。14年中央融和事業会が組織されるとその常務理事となって全国的に活躍した。昭和11年同協会を退職。戦後は部落解放全国委員会中央本部顧問。著書に「融和事業概論」「同和問題の歴史的研究」などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報