河東碧梧桐(かわひがしへきごとう)の紀行文。1910年(明治43)金尾文淵堂刊。1906年夏、東京出発、東北・北海道方面を巡り、翌年冬いったん帰京、その紀行文が本書である。著者の新傾向俳句運動の展開、各地での俳三昧(ざんまい)や著者の俳論がうかがわれるとともに、各地の文化、風土の観察が興趣をそそる。また、09年春から中部・山陰地方を遍歴した紀行が『続三千里』上巻(1914刊)であり、九州、沖縄、四国、山陽、近畿、東海道を経て11年帰京するまでの紀行は講談社版『続三千里』に所収されている。
[伊澤元美]
『『三千里』上下(1973・講談社)』▽『『続三千里』上中下(1974・講談社)』
敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...
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