三七日(読み)さんしちにち

精選版 日本国語大辞典 「三七日」の意味・読み・例文・類語

さんしち‐にち【三七日】

〘名〙
① 二一日間。祈願勤行などを行なう日数単位である七日を三つ重ねた期間。また、その最後の日にあたる二一日目。
※続日本紀‐天平一七年(745)五月乙丑「限三七日大集経
② 人の死後二一日目に行なう仏事。また、その日。三七忌。三七。みなぬか。
※後二条師通記‐永長元年(1096)一〇月五日「殿被仰事、雖三七日法事、不内裏
③ 出産後二一日目に行なう祝い。産後七日目ごとの祝いの三回目。
[語誌]七日は月の四分の一で、これを単位に一七日、二七日、三七日と数える習慣インドに発する。祈願の日数にあてる場合、三七日が多い。日本では、①の挙例「続日本紀」に見えるのが早いが、この期間、読経写経断食等が行なわれるのが通例で、神仏霊験も同時に現われるとされる。

み‐なのか【三七日】

読本南総里見八犬伝(1814‐42)二「なき人の三七日(ミナノカ)も、はや過させ」

み‐なぬか【三七日】

〘名〙 人の死後、二一日目。また、その日にいとなむ法事。みなのか。さんしちにち。
※続詞花(1165頃)哀傷詞書「もの申けるをんな身まかりて三七日許になりけるに」

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デジタル大辞泉 「三七日」の意味・読み・例文・類語

さん‐しちにち【三七日】

21日間。「三七日参籠さんろう
人の死後、21日目。また、その日に営む法要。みなぬか。
出産後、21日目の祝い。

み‐なぬか【三七日】

人の死後21日目。また、その日に行う法事。さんしちにち。みなのか。

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