万神(読み)まんしん

世界大百科事典(旧版)内の万神の言及

【朝鮮】より

…朝鮮の巫俗は東北シベリアのシャーマニズムの系統につらなるもので,古代においては国家宗教の地位にあったが,高麗時代以降は仏教,特に李朝の儒教によって抑圧され,その社会的地位はきわめて低下させられてきた。賽神(クッkut)の司祭である巫覡(ふげき)は,中部以北では万神(マンシンmanshin),全羅道では丹骨(タンゴルtangol),済州島では神房(シンバンshinbang)と呼び,一般的には巫堂(ムーダンmudang)と呼ぶ。ほとんどは女性であるが,済州島では男性も多い。…

【ムーダン】より

…朝鮮における女巫をさす語。シャーマンをさす朝鮮語にはマンシン(万神),タンゴル(丹骨),チョムジェンイ(占匠)などさまざまな語があるが,最も一般的に用いられている語はムーダンとパクスーである。女巫のムーダンに対して,パクスーpaksu(博士,卜師)は男巫をいう。…

※「万神」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」