万死(読み)ばんし

精選版 日本国語大辞典 「万死」の意味・読み・例文・類語

ばん‐し【万死】

〘名〙
① とうてい生命の助かるはずのないこと。九死
続日本紀‐天平元年(729)八月癸亥「向冒万死一生之状」 〔史記‐陳余伝〕
自分の一生を顧みずに命を投げ出すこと。
※凌雲集(814)賀賜新集兼謝〈小野岑守〉「一生非分恩涯久、万死何階報不訾
何度も死ぬこと。死を強めていう。「万死に値する大罪

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デジタル大辞泉 「万死」の意味・読み・例文・類語

ばん‐し【万死】

生命の助かる見込みがないこと。また、命を投げ出すこと。「万死を恐れず」
何度も死ぬこと。「罪、万死に値する」

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普及版 字通 「万死」の読み・字形・画数・意味

【万死】ばんし

ほとんど助からぬ状態。漢・司馬遷〔任少(安)に報ずる書〕(李陵)僕以爲(おも)へらく、國士の風りと。夫(そ)れ人臣死に出で、一生(いつせい)の計をみず、家のに赴く。斯れ以(すで)に奇なり。

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