万代新田(読み)ばんだいしんでん

日本歴史地名大系 「万代新田」の解説

万代新田
ばんだいしんでん

[現在地名]徳島市万代町三―七丁目

南斎田みなみさいた浦の北、新町しんまち川河口右岸に位置する。元は名もない寄洲であったところを弘化三年(一八四六)に徳島城下鍛冶屋かじや町の油商芝彦兵衛が開墾し、約五町歩の新田をつくったのが始まりとされる。当初は開墾者芝彦兵衛の屋号をとり小倉屋おぐらや新田とよばれたが、安政二年(一八五五)万代新田と改められた(郡村誌)。しかし用水の不便と塩害により耕地は長続きせず、三分の一が茅原となり放置されたという。

万代新田
ばんだいしんでん

[現在地名]豊浦町万代

真木まぎ山西麓に位置し、北西加治万代かじばんだい村。寛文七年(一六六七)と推定される新発田藩の御領内見分之書付(貴船家文書)では川北組に属し、家数八・人数五九。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の万代新田の言及

【夕雲開】より

…その代表的な一例が夕雲開(現,大阪府堺市)である。寛永年間(1624‐44),幕府代官高西(こうざい)夕雲が堺の商人木地屋庄右衛門の協力を得て,和泉国大鳥郡の仁徳陵周辺から東にひろがる原野に新田を開発,当初は万代新田(もずしんでん)と名づけたが,開発者の名にちなんで夕雲開と呼ばれるようになった。この地域の開発は古く,洪積層の段丘上に旧来の村々が存在し,その間隙に放置されていた開残荒地が開かれて新田の創設をみた。…

※「万代新田」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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