七賢(読み)しちけん

精選版 日本国語大辞典 「七賢」の意味・読み・例文・類語

しち‐けん【七賢】

(古く「しちげん」とも)
[1] 〘名〙
① 仏語。小乗の声聞(しょうもん)の修行階位で、見道以前の凡夫位。三賢位と四善根位とを合わせたもの。
※正法眼蔵(1231‐53)道得「七聖十聖の境界にあらず、三賢七賢の覰見(ちょけん)にあらず」
七人賢人。〔日葡辞書(1603‐04)〕
[2]
[一] 「論語‐微子」に逸民としてあげられた中国春秋時代の伯夷・叔斉・虞仲・夷逸・朱張・柳下恵・少連。七賢人。〔書言字考節用集(1717)〕
[二] 中国晉代の嵆康(けいこう)阮籍(げんせき)阮咸(げんかん)・向秀(しょうしゅう)劉伶(りゅうれい)山濤(さんとう)・王戎(おうじゅう)竹林の七賢。七賢人。七子
※江吏部集(1010‐11頃)中・閑伴唯琴酒「遮莫諠諠名利士、七賢之外有匡衡」 〔世説新語‐任誕〕

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デジタル大辞泉 「七賢」の意味・読み・例文・類語

しち‐けん【七賢】

論語」微子にあげる中国代の、伯夷はくい叔斉しゅくせい虞仲ぐちゅう夷逸いいつ・朱張・少連・柳下恵の七人の賢人。
竹林ちくりんの七賢

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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション 「七賢」の解説

しちけん【七賢】

山梨日本酒。酒名は、天保6年(1835)に信州高遠城主・内藤駿河守より「竹林の七賢人」の欄間を贈られたことにちなみ命名。「甲州本造り」は常温や燗に向くやや辛口の本醸造酒。ほかに純米大吟醸酒、大吟醸酒純米吟醸酒、吟醸酒、純米酒などをそろえる。平成7、12、19、21、23、25、26年度全国新酒鑑評会で金賞受賞。原料米は美山錦、五百万石など。仕込み水は南アルプス甲斐駒ヶ岳の伏流水蔵元の「山梨銘醸」は寛延3年(1750)創業。所在地は北杜市白州町台ヶ原。

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デジタル大辞泉プラス 「七賢」の解説

七賢(しちけん)

山梨県、山梨銘醸株式会社の製造する日本酒。純米大吟醸酒「大中屋(おおなかや)」「絹の味」などがある。全国新酒鑑評会で金賞の受賞歴がある。

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普及版 字通 「七賢」の読み・字形・画数・意味

【七賢】しちけん

竹林の七賢等。

字通「七」の項目を見る

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