七節(読み)ななふし

精選版 日本国語大辞典 「七節」の意味・読み・例文・類語

なな‐ふし【七節】

〘名〙
① ナナフシ目ナナフシ科の昆虫。体長七~一〇センチメートル。体は細長く小枝状で、腹部に七個の節がある。はねはなく、触角と三対のあしは長い。全身緑色ないし褐色を呈し、擬態(ぎたい)好例とされる。関東以南の本州と九州に分布し、ナラ、サクラなどの葉を食べる。近似種に、エダナナフシなどがある。ななふしむし。たけのふしむし。〔日本昆虫学(1898)〕
② ナナフシ目に属する昆虫の総称。体長三六~一四九ミリメートル。同一種間では雄よりもメスの方が目立って大形。体は緑または褐色で細長く、植物の葉や枝に擬態している。不完全変態。危険がせまるとあしを自切する。熱帯を中心に生息し、日本には二科約一八種が分布する。
尺八異称
※俳諧・春鴻句集(1803頃)春「梵論字か笛は七節門柳」

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デジタル大辞泉 「七節」の意味・読み・例文・類語

なな‐ふし【七節/竹虫】

ナナフシ目ナナフシ科の昆虫。体長7~10センチ。体や脚は細長く、竹の枝に似て、緑色または褐色。はねはない。コナラクマイチゴなどの葉を食べる。たけのふしむし。
ナナフシ目の昆虫の総称。体は植物の枝や葉に色・形とも似て、翅は短いか、ない。しばしば単為生殖をし、不完全変態。卵は植物の種子を思わせる。ナナフシ・エダナナフシ・コノハムシなど。

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