アメリカの作家ホーソンの長編小説。1851年刊。ピンチョン大佐は、モールという男を魔法使いとして処刑し、彼の土地を奪って七つの破風のある屋敷を建てる。モールの呪(のろ)いのせいか、一家は2世紀の間に衰え、現在、老兄妹クリフォードとヘプジバー、遠縁の娘フィービー、下宿人ホールグレーブだけが屋敷に住む。兄妹を脅かす偽善者のいとこピンチョン判事は、モールの呪いどおり変死。最後にモールの子孫にあたるホールグレーブがフィービーと結ばれ、両家の宿怨(しゅくえん)は解ける。作者の先祖が、17世紀末セーレムの魔女裁判判事を務め、被告に呪われたという伝説に基づき、新旧二つの時代の対比をテーマとしている。
[島田太郎]
『大橋健三郎訳「七破風の屋敷」(『世界文学大系81』所収・1966・筑摩書房)』
敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...
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