九州北部、壱岐(いき)水道(玄界灘(げんかいなだ))に突き出した東松浦半島(ひがしまつうらはんとう)の海岸にみられる玄武岩質の海食洞。七つの洞門があることからその名がついた。佐賀県唐津市(からつし)屋形石(やかたいし)に属し、土器(どき)崎の突出部にある。玄界灘の荒波が侵食する急崖(きゅうがい)には、みごとな玄武岩の柱状節理と海の青さをたたえる海食洞とが自然の造形の美を繰り広げる。大きな海食洞は、間口・高さ各3メートル、奥行100メートル有余にも及び、遊覧船で洞内に入ることができる。国の天然記念物に指定され、また玄海国定公園の一角をなす観光地。呼子(よぶこ)港から遊覧船で周遊約40分。
[川崎 茂]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報
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