七ツ釜(読み)ナナツガマ

デジタル大辞泉 「七ツ釜」の意味・読み・例文・類語

ななつ‐がま【七ツ釜】

佐賀県西北部、唐津市屋形石にある海食洞玄界げんかい灘の荒波により玄武岩浸食されてできた柱状節理洞穴七つある洞穴のうち最大のものは高さ3メートル、奥行き110メートル。「屋形石の七ツ釜」として国指定天然記念物になっている。玄海げんかい国定公園一部

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「七ツ釜」の意味・わかりやすい解説

七ツ釜
ななつがま

九州北部、壱岐(いき)水道(玄界灘(げんかいなだ))に突き出した東松浦半島(ひがしまつうらはんとう)の海岸にみられる玄武岩質の海食洞。七つの洞門があることからその名がついた。佐賀県唐津市(からつし)屋形石(やかたいし)に属し、土器(どき)崎の突出部にある。玄界灘の荒波が侵食する急崖(きゅうがい)には、みごとな玄武岩の柱状節理と海の青さをたたえる海食洞とが自然の造形の美を繰り広げる。大きな海食洞は、間口・高さ各3メートル、奥行100メートル有余にも及び、遊覧船で洞内に入ることができる。国の天然記念物に指定され、また玄海国定公園一角をなす観光地。呼子(よぶこ)港から遊覧船で周遊約40分。

[川崎 茂]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「七ツ釜」の意味・わかりやすい解説

七ツ釜
ななツがま

佐賀県北西部,東松浦半島北岸にある7つの海食洞総称。唐津市に属する。玄界灘に突出する玄武岩台地の海崖に,波の浸食によって生じたもの。高さ約 40mの玄武岩の柱状節理がみられ,大きな洞窟は遊覧船の出入りができる。天然記念物に指定され,玄海国定公園に属する。

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事典・日本の観光資源 「七ツ釜」の解説

七ツ釜

(佐賀県唐津市)
さが天下逸品 佐賀百選」指定の観光名所。

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