七つの海(読み)ナナツノウミ(英語表記)seven seas

翻訳|seven seas

デジタル大辞泉 「七つの海」の意味・読み・例文・類語

ななつ‐の‐うみ【七つの海】

南太平洋北太平洋・南大西洋北大西洋南極海北極海インド洋七つの海。また、世界中のすべての海。「七つの海またに掛ける」→五大洋
[補説]書名別項。→七つの海
[類語]海洋大洋大海海原領海公海大海原青海原内海うちうみ内海ないかい外海そとうみ外海がいかいわたつみ外洋沿海沿岸近海遠海遠洋絶海四海

ななつのうみ【七つの海】[書名]

《原題The Seven Seasキップリング詩集。1896刊行。

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精選版 日本国語大辞典 「七つの海」の意味・読み・例文・類語

ななつ【七つ】 の 海(うみ)

南太平洋・北太平洋・南大西洋・北大西洋・南極海・北極海・インド洋の七つの大海をいう。また転じて、世界中の海。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「七つの海」の意味・わかりやすい解説

七つの海
ななつのうみ
the Seven Oceans

南・北太平洋、南・北大西洋、インド洋、南極海(南大洋(なんたいよう))、北極海の七大洋をいう。また転じて全海洋をさすことばでもある。海の地理学的認識がまだなかった古代インドの神話には、世界の七つの陸地を巡る七つの海がある、という世界観があった。また古代のアッカド語(古代メソポタミア地方で行われた言語)では「七」が「全体」「世界」を意味する場合がある。これらの世界観に対して、古代ギリシアでは全海洋を世界(陸地)を取り巻く単一の海(大河オケアノスとして理解していた点が興味深い

[半澤正男・高野健三]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「七つの海」の意味・わかりやすい解説

七つの海
ななつのうみ
seven seas

「七つの海」という言葉は中世アラビアの地理学者の著作にみられる。 16世紀トルコの水利学者 P.レイスは,7つの海として南シナ海,ベンガル湾,アラビア海,ペルシア湾,紅海,地中海,大西洋をあげた。これがコンスタンチノープル陥落 (1453) 前の回教世界の海である。この言葉はオマル・ハイヤームの『ルバーイヤート』の訳書 (E.フィッツジェラルド,1859) に現れ,1896年には R.キップリングの詩集の題名『七つの海』として有名になった。大洋大区分の数や名称については人によって一致しないことが多いが,きわめて便利なのは北極海,北大西洋,南大西洋,北太平洋,南太平洋,インド洋,南極海の7つである。

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とっさの日本語便利帳 「七つの海」の解説

七つの海

▽北太平洋・南太平洋・北大西洋・南大西洋・インド洋・南極海・北極海

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世界大百科事典(旧版)内の七つの海の言及

【海】より

…海流も南極大陸をめぐって流れる東向きの周南極海流がある。 なお太平洋,大西洋をそれぞれ南北に分け,それにインド洋,南極海,北極海を加えて俗に〈七つの海〉(全地球上の海の意)と呼ぶことがある。 付属海は,その付属する大洋の海流の影響をうけ,独自の海流はもっていない。…

※「七つの海」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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