一炷(読み)いっしゅ

精選版 日本国語大辞典 「一炷」の意味・読み・例文・類語

いっ‐しゅ【一炷】

〘名〙 香(こう)線香をひとたきくゆらすこと。また、その一くゆり。いっちゅう。
※東海一漚別集(1375頃)冷泉藤公為先考三十三回忌請拈香「一炷兜楼烟縷幽、青雲接引現瓊楼
※中華若木詩抄(1520頃)上「よき香を一炷たいて」 〔白居易‐贈朱道士詩〕

いっ‐ちゅう【一炷】

御伽草子・多田満中(未刊国文資料所収)(室町末)「そののちどうし一ちうの香をねんじて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「一炷」の意味・読み・例文・類語

いっ‐しゅ【一×炷】

香をひとたきくゆらせること。また、その香。
1本灯心

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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