一炷聞(読み)いっちゅうぎき

精選版 日本国語大辞典 「一炷聞」の意味・読み・例文・類語

いっちゅう‐ぎき【一炷聞】

〘名〙 香道で、沈(じん)香木を一種類たいて賞美すること。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の一炷聞の言及

【香】より

…調合した香を袋に入れ,柱に掛けて装飾をも兼ねれば掛香,薬玉(くすだま),訶梨勒(かりろく)となり,懐中にすれば匂袋である。翫香は実用性を脱して趣味性,審美性に徹したもので一木の沈香木を心ゆくまで賞翫する一炷(いつちゆう)聞,文学的美意識と結合した組香による聞香(もんこう)を生み出し,日本独自の佳薫の芸道を成立させた。 茶道においては炭手前に香を炷(た)くが,これは心身を清め,席中の炭の臭気や,空気を浄化するためで(空香),風炉には香木を,炉には練香を用いる。…

※「一炷聞」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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