一洗(読み)いっせん

精選版 日本国語大辞典 「一洗」の意味・読み・例文・類語

いっ‐せん【一洗】

〘名〙
一回だけ洗うこと。〔新令字解(1868)〕〔南史‐陰子春伝〕
② 残らず洗い流すこと。転じて、悪い所をすっかり改めること。
蔭凉軒日録‐寛正二年(1461)七月一五日「松間月華鮮明、尤一洗煩襟也」
※中華若木詩抄(1520頃)中「一段心中もすずしくして、俗耳を一洗してあるぞ」 〔杜甫‐鳳凰台詩〕

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デジタル大辞泉 「一洗」の意味・読み・例文・類語

いっ‐せん【一洗】

[名](スル)きれいに洗い流すこと。すっかり取り除くこと。一掃
柔弱なハイカラ空気を―する」〈魯庵社会百面相

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普及版 字通 「一洗」の読み・字形・画数・意味

【一洗】いつせん

洗い尽くす。唐・杜甫〔丹青引〕詩 斯須(ししゆ)(忽ち)にして、九重宮中)に眞出づ 古の馬を一洗して

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