一気呵成(読み)イッキカセイ

デジタル大辞泉 「一気呵成」の意味・読み・例文・類語

いっき‐かせい【一気×呵成】

《「呵」は息を吹きかける意》ひといきに文章を書き上げること。また、ひといきに物事を成し遂げること。「脚本一気呵成に書き上げる」「一気呵成改革をやり遂げる」
[類語]一気に一挙に一息に一度に一斉一時いちじ一時いちどき一遍に一足飛び一瀉千里等しい共に同時に

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精選版 日本国語大辞典 「一気呵成」の意味・読み・例文・類語

いっき‐かせい【一気呵成】

〘名〙 (「呵」は息を吐く意。「の」「に」を伴って、修飾語として用いることが多い) ひといきに詩や文章を作り上げること。また大急ぎでものごとを成し遂げること。
※蛻巖先生答問書(1751‐64か)下「絶句は兎角起承転合を合点して、一気呵成に参り候事肝要に候」
蕪村几董(1898)〈正岡子規〉「蕪村は一気呵成の句に乏しからず」

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四字熟語を知る辞典 「一気呵成」の解説

一気呵成

ひといきに詩や文章を作り上げること。また大急ぎでものごとを成し遂げること。

[活用] ―に・―の。

[使用例] その爪懸かりのいい幹へ一気呵成に馳け上がる[夏目漱石吾輩は猫である|1905~06]

[使用例] S社の重役から依頼を受けた歌舞伎台本だけは、にわかに執筆感興をおぼえ、その晩、アパートに帰っていって、恵子に徹夜で筆記させながら、一気呵成につくりあげてしまったものだ[檀一雄火宅の人|1975]

[解説] 「一気」はひといき、一呼吸。「呵」は息を吐くこと。

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