一氏村(読み)いちうじむら

日本歴史地名大系 「一氏村」の解説

一氏村
いちうじむら

[現在地名]串間市一氏

奴久見ぬくみ村の北、福島ふくしま川流域に立地し、一氏のほか三幸みこう真萱まかやなどの集落がある。「日向地誌」には「ヒトツウシ」の訓が付されている。江戸時代は西方にしかた郷に所属。高鍋藩人給帳に寛永一五年(一六三八)に知行二石を与えられた真萱御番衆一名が記載されている。日向国覚書に「民村」とみえ、一氏村の誤りという書写段階の注記がある。高一三七石余。寛文四年(一六六四)の高鍋藩領地覚(隈江家記)、正徳元年(一七一一)の高鍋藩領郷村高辻帳(石井家文書)でも同高。年未詳の福島院中御牧并里牧牛馬焼印改帳(県立図書館蔵)によると、西方郷に三丁の焼印が認められていたが、うち二丁は当村分であった(一丁は三幸ヶ野村・楸ヶ平村・一氏村、一丁は真萱村)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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