一本調子(読み)いっぽんぢょうし

精選版 日本国語大辞典 「一本調子」の意味・読み・例文・類語

いっぽん‐ぢょうし ‥デウシ【一本調子】

〘名〙 (形動) (「いっぽんちょうし」とも) 歌の調子抑揚変化がないこと。転じて、文章会話行為などに曲折、変化が乏しいこと。また、そのさま。単調。一律。また、一本気であることをもいう。
虞美人草(1907)〈夏目漱石一四万事を商量するものは一本調子(イッポンデウシ)の人を羨(うらや)ましがる」

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デジタル大辞泉 「一本調子」の意味・読み・例文・類語

いっぽん‐ちょうし〔‐テウシ〕【一本調子】

[名・形動]《「いっぽんぢょうし」とも》調子が同じで、変化に乏しいこと。また、そのさま。単調。「一本調子な歌」「一本調子講義
[類語]お定まりお決まり単調平板類型的・没個性的・千編一律モノトーンワンパターンマンネリステレオタイプ

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四字熟語を知る辞典 「一本調子」の解説

一本調子

歌の調子に抑揚、変化がないこと。転じて、文章、会話、行為などに曲折、変化が乏しいこと。また、そのさま。単調。

[使用例] 万事を商量するものは一本調子の人をうらやましがる[夏目漱石*虞美人草|1907]

[解説] 「いっぽんちょうし」とも読みます。

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