一時逃（読み）いちじのがれ

精選版 日本国語大辞典

いちじ‐のがれ【一時逃】

〘名〙 その場だけつくろって苦境を脱しようとすること。いっときのがれ。一花逃れ。一過逃れ。

※人情本・梛の二葉（1823）中「我が身に迫る此の場の仕儀、一時逃(いちジノガ)れと心に思ひ」

いっとき‐のがれ【一時逃】

〘名〙 ＝いちじのがれ（一時逃）

※合巻・雷太郎強悪物語（1806）前「来太郎がおそろしきしっしんをなだめ申せしいっときのがれ」

出典　精選版 日本国語大辞典